交通事故では、首を痛めるケースが非常に多く、その中でも最も多いケガが**むちうち(頚椎捻挫)**です。
追突事故などで突然強い衝撃を受けると、頭が前後に大きく揺さぶられ、首の筋肉や靭帯、関節に大きな負担がかかります。その結果、首の痛みや肩こり、頭痛、めまいなどの症状が現れることがあります。
また、交通事故をきっかけにストレートネックや、もともとあった首の変性(変形性頚椎症や頸椎椎間板ヘルニア)の症状が現れたり、悪化したりするケースもあります。
交通事故でストレートネックになることはある?
首の骨(頚椎)は、横から見ると緩やかに前へカーブしているのが正常な状態です。このカーブには約5kgある頭の重さを支えたり、歩行時や運動時の衝撃を吸収したりする役割があります。
このカーブが失われ、首の骨がまっすぐになった状態をストレートネックといいます。近年では、スマートフォンの使用時間が長いことから「スマホ首」と呼ばれることもあります。
ストレートネックになると頭が前に出やすくなり、首や肩への負担が増えるため、慢性的な首こりや肩こり、頭痛などを起こしやすくなります。
一般的には、長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用など、日常生活の姿勢が原因となることが多いですが、交通事故による強い衝撃で首周囲の筋肉が緊張し、ストレートネックの状態になることもあります。
むちうちとストレートネックの関係
むちうちになると、首の筋肉が強く緊張し、痛みやこりが続くことがあります。
筋肉の緊張が長期間続くことで、首本来のカーブが失われ、ストレートネックの状態になる場合もあります。そのため、交通事故後は痛みが軽くても早めに適切な治療を受けることが大切です。
ストレートネックの2つのタイプ
筋肉が原因のストレートネック
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用などによって首が前に出た姿勢が続き、筋肉が硬くなることで起こるタイプです。
筋肉や姿勢が原因の場合は、姿勢改善や筋肉の柔軟性を高めることで改善が期待できます。
骨の変形が原因のストレートネック
加齢や長年の負担によって首の骨が変形し、椎間板が薄くなることで正常なカーブが失われた状態です。
骨そのものの形が変化している場合は、元の状態まで改善することは難しく、症状の軽減や進行予防を目的とした治療が中心となります。
変形性頚椎症とは
変形性頚椎症は、加齢や長年の負担によって首の骨や椎間板が変形し、神経を圧迫することで痛みやしびれなどの症状が現れる病気です。
基本的には加齢による変化が原因ですが、交通事故をきっかけに症状が出たり、もともとあった症状が悪化したりすることがあります。
頸椎椎間板ヘルニアとは
頸椎椎間板ヘルニアは、首の骨の間にある椎間板が飛び出し、神経を圧迫することで首や腕の痛み、しびれ、筋力低下などを引き起こす病気です。
多くは加齢や日常生活での負担の積み重ねによって発症しますが、交通事故の衝撃がきっかけとなって症状が現れる場合もあります。
交通事故後は整形外科で検査を受けましょう
交通事故による首の痛みは、むちうちだけとは限りません。
事故が原因で新たに症状が出たのか、もともとあったストレートネックや変形性頚椎症、頸椎椎間板ヘルニアが悪化したのかは、レントゲンやMRIなどの検査を受けなければ判断できないことがあります。
事故直後は痛みが軽くても、数日後に症状が強くなるケースも少なくありません。
そのため、交通事故後は早めに整形外科を受診し、適切な検査と診断を受けることが大切です。
交通事故による首の痛みでお困りの方へ
当院では、交通事故によるむちうちや首・肩の痛みについて、整形外科との併用通院にも対応しています。
現在の症状や通院について不安なことがありましたら、お気軽にご相談ください。事故後の早期対応が、症状の改善や後遺症の予防につながります。






