むちうちとは
追突事故などで、頭が揺さぶられ首に急激に衝撃がかかると、むちうち症状になります。むちうちは首に症状が出ます。特に、事故は急に起こりますので不意打ちの状態で衝撃を受けると、靭帯に大きな負荷が加わり、損傷が大きくなります。
頸肩腕症候群とは
検査で明らかな異常がないにもかかわらず、首や肩や腕に痛みや痺れなどを感じる症状のことをいいます。交通事故でも検査で異常がないのに引き起こされることがあります。交通事故などでなった場合は外傷性頸肩腕症候群といわれています。
違いとは
むちうちは交通事故の衝撃で急激な首の動きが原因で首の痛みだけであればむちうち(外傷性頚部症候群)、首だけではなく肩や腕にも負担がかかり症状が出ると外傷性頸肩腕症候群と診断されることがあります。
むちうちは首だけに症状が出て、外傷性頸肩腕症候群では首だけではなく、肩からうで腕にかけて痛みや痺れを感じることがあります。交通事故の急激な衝撃により首だけではなく肩の筋肉、靭帯、神経が負担を受けて、症状が出ると考えられています。むちうちで首を動かせないことで首が硬くなり、肩こりにつながることもあります。両方併発したり区別がつきにくい特徴があります。
首だけではなく肩に負担がかかる原因とは

ハンドルから肩に衝撃が伝わる
追突事故に遭った瞬間、運転手は腕に力が入りハンドルを強く握り絞めていることが多く、事故の衝撃がハンドルから肩に伝わり、肩関節、筋肉、靭帯などが損傷し、痛みが出るようになります。肩の可動域制限や筋肉や腱が損傷している可能性もあります。
シートベルトが肩を圧迫
交通事故で衝撃を受けると身体が前後に揺さぶられます。運転手は事故に遭った時にフロントガラスに身体が突っ込まないようにシートベルトをしています。シートベルトは身体を固定するかわりに固定しているベルトの圧迫で肩を痛めることがあります。衝撃が強ければベルトの圧迫もそれだけ増えます。事故の直後は興奮状態にあるのでその時は痛みを感じなくても、何日か後に、痛みが出ることがあります。
エアバッグでの肩への負担
エアバッグは事故の衝撃を受けると身体を守るために急激に膨らみます。その時に、エアバッグと肩が激しくぶつかり、肩に大きな負担がかかることがあります。
交通事故の肩の障害
交通事故の場合むちうちからの肩こりや外傷性頸肩腕症候群などは検査に異常が見られない場合もありますが、検査で異常があると腱板損傷、骨折、脱臼などもありますの早めに整形外科を受診することが大切です。
交通事故の肩の痛みでお困りの方はご相談ください。