交通事故によるケガで1番多いのは頚椎捻挫(むちうち)ですが、2番目に腰椎捻挫が多いといわれています。また、検査で異常がなくても腰や足に痛みやしびれが残ることが多いケガです。

腰椎捻挫とは
事故の衝撃や捻ったりして骨の骨の周りにある筋肉や靭帯を損傷し炎症を起こす状態のことをいいます。整形外科での検査でも異常が見つからなくて痛みがある場合は腰椎捻挫と診断されることが多いです。衝撃で椎間板が飛び出したり、腰の骨が折れた場合は椎間板ヘルニアや腰椎骨折などの診断名がつきます。
腰椎捻挫の症状
腰椎捻挫は、腰椎に急に強い衝撃が加わることにより、急性的に腰に痛みが起こります。 事故直後から腰に強い痛みが出てぎっくり腰のように動かせなくなることもあります。しかし、ぎっくり腰と違って腰痛に加えて足にしびれが出ることも多くあり後遺症にもなりやすいです。
ぎっくり腰とは
急激に腰に痛みが出る症状のことをいいます。傷病名ではありません。交通事故で強い衝撃を受けて受傷した腰椎捻挫とは違い、くしゃみや靴下をはいたり、掃除機をかけた時など強い衝撃が加わらなくても日常生活レベルの動きで発症します。
ぎっくり腰はどんな痛み?
安静時にしてるとあまり痛みはありませんが、動くときに激痛が走ります。車を運転する時も乗り降りが大変で運転はできることが多いです。また、足のしびれなどはないことが多いです。
腰椎捻挫とぎっくり腰の違い
改善までの期間
ぎっくり腰
3日くらいがピークで1~2週間くらいで治ることが多い。
腰椎捻挫
1~3ヵ月かかることが多い
受傷原因
ぎっくり腰
日常生活での負担
腰椎捻挫
強い衝撃
症状
ぎっくり腰
腰の痛みだけでしびれはないことが多い
腰椎捻挫
腰痛に加え坐骨神経痛も起こることが多い
交通事故による椎間板ヘルニア
交通事故で腰に衝撃がかかると、椎間板に負担がかかりヘルニアと診断されることがあります。
椎間板ヘルニアとは
背骨は積み木のように積み重なっていてその間にある椎間板が、何らかの原因で飛び出すことをいいます。飛び出した椎間板が神経を刺激すると坐骨神経痛が起こります。
椎間板ヘルニアの原因
椎間板ヘルニアは日常生活での椎間板にかかる負担や年齢を重ねていくことでなることもあります。交通事故で腰に強い衝撃を加わることで、椎間板ヘルニアになることもあります。
日常生活と交通事故の椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアは日常生活でもなりますので事故でなったのか、日常生活でなっていたのか、ヘルニアが事故で悪化したのかなど整形外科でしっかり検査を受ける事が大切です。
交通事故の腰痛でお悩みの方はご相談ください。