- 運動中すねの内側が痛い
- すねの内側下方3分の1を押すと痛い
- 休むと楽になるが運動をするとまた痛くなる
- ランニングが苦痛
- すねがズキズキする
- 整形外科でシンスプリントと診断された
シンスプリントとは
スポーツで繰り返しのランニングやジャンプをすることですねの内側に痛みが出る障害です。使いすぎて(オーバーユース)になります。すねの骨の過労性骨膜炎ともいわれています。ふくらはぎの筋肉が骨の表面の骨膜をひっぱり炎症を起こして痛みを感じるものです。長距離ランナーにとても多い障害です。

症状は
- すねの内側の痛み
- 運動時の痛み
- 腫れ
- ズキズキする
- ひどくなると安静時にも痛み
シンスプリントから疲労骨折につながることがありますので痛みが強い場合は整形外科をお勧めします。
疲労骨折とは
通常の骨折は1回の外力で骨にひびが入ったり折れてしまったりするものですが繰り返しの負荷で骨にひびが入ったり折れてしまったりするものです。
シンスプリントと疲労骨折の特徴
シンスプリント
痛みを感じる範囲が10センチくらいで、両足に起こることが多いです。
疲労骨折
痛みを感じる範囲が5センチ以下でピンポイントで痛みを感じます。片足に起こることが多いです。
しかし、シンスプリントと疲労骨折は区別がつきにくいので整形外科で検査が必要です。
シンスプリントになりやすい人は?
同じスポーツをして同じ練習をしていても、シンスプリントになる人とならない人がいます。
扁平足の人
土踏まずは地面からの衝撃を和らげるクッションの働きをしています。扁平足の人は土踏まずがなく負担がかかりやすいのでシンスプリントになりやすいです。扁平足の改善、クッション性の高い靴、インソールなども必要になります。
走るフォームが悪い人
ランニングフォームが悪さで、すねの骨に負担がかかっている可能性があります。フォームをコーチや人に見てもらいましょう。
ふくらはぎの筋肉が硬い人
ふくらはぎが硬いと、骨にストレスがかかってシンスプリントにつながります。アフターケアでストレッチをしっかり行いましょう。
急に体重が増えた人
急激に体重が増えると、その分すねに負担がかかります。体重を落とすかその体重に負けない筋力が必要です。
O脚の人
O脚の人は膝やすねの内側に負担がかかりやすい構造になっています。
身体のバランスの乱れ
身体のバランスの乱れから片側に負担がかかったり筋力のアンバランスが起き痛みにつながることがあります。
シンスプリントの施術
施術メニューは接骨(急性症状)です。偏平足、O脚、身体のバランスの乱れの改善をする場合は猫背骨盤矯正(姿勢矯正)です。
損傷部に超音波、マイクロカレントなどで損傷部の修復を行っていきます。状態によってテーピングを致します。
その後猫背骨盤矯正で体のバランスを整えます。
受傷直後はRICE処置

1.Rest(安静)
受傷直後は安静にすることが大切です。無理に競技を続けるとひどくなり復帰が遅れます。
2. Icing(冷却)
患部を氷嚢などで冷やします。肌に直接置くと凍傷になることがありますのでタオルを1枚挟んで行いましょう。腫れや内出血が抑えられます。15分~20分冷やしたら凍傷がないか確認し最低でも冷やした時間は肌を休めましょう。これを何回か繰り返します。
3. Compression(圧迫)
患部にタオルを巻いて圧迫し、その上にアイシングを行うと冷却と圧迫同時にできます。血行不良が起こる可能性があるので締めすぎないようにしましょう。肌の色が変わったりしびれが出たらすぐに中止してください。
4. Elevation(挙上)
患部を心臓より高くすることにより腫れを軽減することができます。患部に熱があったり腫れているときは続けましょう。