アキレス腱は人間で一番大きい腱で、ふくらはぎの筋肉(腓腹筋・ヒラメ筋)が腱になっています。その働きは、ふくらはぎの力をかかとに伝えることで、歩く、走る、ジャンプするなどげできるようになっています。スポーツなどでアキレス腱に繰り返し負荷がかかると、炎症して痛みを感じるようになります。運動時、アキレス腱の痛みや、押すと痛いという症状が出ます。ひどくなると安静時にも痛みを感じるようになり、アキレス腱炎・周囲炎となり、進行するとアキレス腱断裂になることもあります。

アキレス腱炎になりやすい人
- 運動不足で急に運動したとき
- 運動を日頃していても限界以上に追い込んだとき
- 運動のしすぎ
- 偏った走り方
- 扁平足
- クッション性のない靴
アキレス腱炎の原因
アキレス腱炎はオーバーユーズ(運動のしすぎ)でなることが多いです。そのため、安静にしていれば痛みが引いていくことが多いです。
アキレス腱炎の原因がオーバーユーズだけで考えてしまうと、それだけではありません。安静にしていて痛みが落ち着き、またスポーツをしたら同じところが痛くなってしまったという事はよくあります。
痛くなる人は右の方が痛くなって、かばっていたら左が痛くなることはよくあります。スポーツをする人は安静ばかりしていられませんので右のアキレス腱になぜ負担がかかってしまうのかを考え、それを改善していかないといけません。
なる人とならない人の違いは
アキレス腱は誰でも使えば負担はかかりますが、同じスポーツをしていてもなる人とならない人がいます。それは体のバランス、使い方、筋力の違いです。
1・身体のバランス
バランスが崩れると片方の足に集中して負担がかかります。
2・使い方
走るフォームなどがアキレス腱に偏った負担をかけている可能性があります。
3・筋力
筋力によって負担のかかり方が違います。
アキレス腱炎の症状について
- 歩くと痛い
- 走ると痛い
- つま先立ちになると痛い
- 押すと痛い
などの症状がアキレス腱炎によくあります。
スポーツをする人に多いですが、身体のバランス、使い方、筋力などでスポーツをしていない人でもなる可能性はあります。炎症が強いと、痛みを感じるところに腫れが出て安静にしていても痛みが出ることもあります。アキレス腱炎が慢性化することはよくあり、放置すると硬くなりアキレス腱断裂につながる可能性があります。
100m走の選手、右のアキレス腱の痛みの施術例
100m走で右アキレス腱がいつも痛くなり来院。 30代男性 豊田市在住
※施術例であり効果には個人差があります。
来院動機
右アキレス腱痛練習が苦痛。
初回来院時の症状
右アキレス腱部に腫れと圧痛。運動に支障。
分析
身体のバランスが崩れ下肢長差が3cmくらいあり。右だけ痛くなるのは右短下肢の状態で右足に負担がかかる。
施術内容
全身矯正を行い、足部のアライメント矯正も行った。アキレス腱部には超音波。週1回のペースで来院
経過
1か月ほどで痛みは消失。それから2カ月再発しないように体のバランスを整え、その後は3カ月に1回のペースでメンテナスで来院されています。