変形性膝関節症とは?
長年膝の関節に負担がかかり太ももの骨(大腿骨)とスネの骨(脛骨)がぶつかり軟骨がすり減ることで骨の形が変形することをいいます。軟骨のすり減りや摩擦で炎症を起こし膝に強い痛みが出る事が特徴です。

症状は?
ひどくなると膝に水が溜まって腫れてきて膝が曲がらない、立ち上がるときに痛みが出たり、階段を降りるときに痛みが強くなります。また安静にしていても痛みが取れず、歩行困難になることもあります。
原因は?
基本的には長年膝に負担のかかる姿勢、身体の使い方、身体のバランスが原因ですが、それ以外に
などがあります。
1,体重増加
体重が増えると膝への負担も大きくなり、3kgの増加で膝には9kg以上の負荷がかかると言われています。膝に痛みがあり体重が増えた方は体重も1つの原因です。
2,筋力低下
何もしないと年々筋力が落ちてきます。筋力が落ちると膝への負担が増加します。
3,O脚やX脚
O脚やX脚の方は膝関節の内側や外側に通常よりも過度な負担がかかるため、変形性膝関節症になりやすいとされています。
4,加齢
加齢とともに軟骨の水分量が減少し、弾力性を失うことで、衝撃を吸収する機能が低下します。その結果、関節の表面がすり減り、骨と骨が直接ぶつかることで痛みや変形が生じます。
5、外傷
過去に外傷(骨折や靭帯損傷、半月板の損傷)などが原因となるケースもあります。
膝の痛みで悩まれている方は適切な筋力トレーニングをしていくことで、膝への負担を軽減し、痛みを緩和させることができます。特に変形性膝関節症は進行すると膝の動かしにくさが増し、正座や階段の昇降が困難になります。
さらに、関節の炎症が進むと膝の腫れや熱感が生じ、関節の変形が目立つようになり日常生活に大きな支障をきたします。
変形性膝関節症の改善には?
上記要因で改善できる事は体重管理と筋力トレーニングです。筋力は年齢に逆らってつけることができます。変形した状態を元に戻すことはできませんが、膝の周囲にある筋肉を鍛えることで、関節への負担を軽減し、痛みの軽減や動作の改善につながります。更に変形の進行を遅らせることができます。
鍛えたい筋肉
大腿四頭筋(太ももの前側)を鍛えることで、膝関節をサポートし、歩行や立ち上がり時の負担を軽減できます。ハムストリングス(太ももの裏側)は膝の曲げ伸ばしを助け、関節の動きをスムーズにします。
さらに、臀部の筋肉(大臀筋・中臀筋)やふくらはぎの筋肉(腓腹筋・ヒラメ筋)も膝を安定させるため、バランスよく鍛えることが大切です。
痛いからと言って安静ばかりしていると
かえって症状を悪化させることがあります。安静ばかりしていると筋力が低下して膝関節を支える力が弱くなります。少し歩いただけで痛みが出るようになり、更に動かなくなるという悪循環に陥ります。また、運動不足によって体重が増えると、増えた分だけ膝をいじめることになります。
膝の痛みを軽減させるトレーニングとは?
痛みが強い場合は無理に運動を行わず、段階的にトレーニングを進めることが大切です。またトレーニングの仕方を間違えると逆効果になります。膝の関節に過度な負担をかけず筋肉だけを鍛えるトレーニングをすることで膝関節の機能維持や痛みの軽減につながります。
変形性膝関節症の施術
施術メニューは整体(全身矯正)詳しくはこちら
膝の骨の変形は手術でしか治すことはできませんが、痛みや曲げられないなどの症状の緩和と悪化予防(進行を抑える)をすることができます。膝が変形する原因は膝に負担がかかっている毎日の積み重ねでなっています。手術で変形を治したとしても膝に負担がかかっているとまた痛くなります。
変形性膝関節症の方の多くは痛い→動けない→体重が増える、筋力が落ちる、という悪循環に陥っている方が多いです。体重増加、筋力低下も膝に負担がかかる大きな原因ですので、体重を減らし、筋力もつけていかないといけません。
その場合は寝てるだけで体幹を鍛えるEMSトレーニング、膝に負担をかけずに下半身の筋力をつける速圧トレーニングをおすすめしています。
変形性膝関節症の施術例
50代男性初回杖をついて来院。
膝の関節に長年負担がかかり軟骨がすり減り、骨の変形を引きを超こす疾患です。
変形性膝関節症で来院された方の施術例
※施術例であり効果には個人差があります。
来院動機
整形外科で変形性膝関節症の診断を受け膝に水が溜まり整形外科と併用しながら来院。
来院時の症状
右膝の腫脹、疼痛、杖を突きながらの歩行、左膝も変形性膝関節症。
分析
身体のバランスの乱れにより片足重心になり、片方に負担がかかる。痛い方をかばうと反対側にも負担がかかり、両膝変形性膝関節症。元々O脚があり、膝の内側に負担がかかりやすい。杖の歩行で身体のバランスの崩れ。痛みで運動ができず、筋力低下もみられる。
施術内容
患部にはマイクロカレント、全身の筋肉調整、全身矯正。を週1回。マイクロカレントだけの日を週1回。週2回のペースで来院
経過
4週間ほどで膝の腫脹も減り杖なしでの歩行が可能に。身体のバランスを安定させるため全身矯正を12週間継続。その後速圧トレーニングを開始。再発しない体づくりへ。
施術メニュー
整体(全身矯正)