浮き指とは?
浮き指は、立った時に足の指が浮いてしまい地面と接地していない状態をいいます。放置すると、歩いた時や立った時にアンバランスになり、腰や膝に負担がかかるだけではなく、徐々に全身の痛みや不調につながる可能性があります。浮き指は、日常生活の習慣や姿勢、靴の選び方よることが多いため、早めの対応が必要です。
正常な足は、土踏まずを除いた足裏が全て地面についている状態ですが、力を抜いて立ったときに足の指が地面についていない状態のことです。踵、足指の付け根、足指、の3点がきちんと地面につき、足指で踏ん張る力を使ってこそ、正常なバランスが保たれます。

原因とは?
- 足の指の機能・筋力が低下
- 歩いたり走ったりする機会が減り運動不足
- 一日中靴などの履物を履いて生活しており足指に力を入れることがない
- 大きめのサイズの靴で足が靴の中で滑って指が靴の先でぶつかる
- サンダルなど履いている時に脱げないように指を反る
- パンプス、ヒールというような脱げやすい靴をはくことで指を丸めたり反らしたりしている
運動不足
生活習慣も浮き指の原因になります。デスクワークで座っている時間が長く、運動不足になると足部の筋肉をあまり使わない状態になります。足の筋力低下につながり、足の指が正しい位置に維持できなくなっていきます。特に、座る時間が長い人、運動習慣がない人は注意が必要です。運動不足になり体重が増えると足部にかかる負担が増えると、足のアーチが崩れやすくなります。すると、足の指が浮きやすくなります。
不適切な靴
つま先部分が狭い靴やつま先に余裕のない靴やヒールの高い靴を長時間履くことが多い人は、足の指に継続的に圧力がかかり、浮き指になりやすい状態にあります。
遺伝的な要因
浮き指になりやすい足の骨格や関節の構造や浮指になりやすい歩き方などが遺伝することでリスクは高まります。
浮き指を放置していると?
- 踵と足指の付け根の2点しか地面に着いていないので、歩く時に足指が使われなくなり、足裏の筋力が低下し開張足、扁平足に繋がります。
- 地面に接する足裏の面積が小さくなり、姿勢が不安定になる。
- 足部が不安定な状態だと無駄な力を使い、コリや体の疲労も抜けにくくなります。
- 足指の付け根や足指が靴に集中的に接する、足指や足裏にタコができる
- 足指の付け根に負担がかかり、外反母趾、中足骨骨頭痛、モートン病を併発することもあります。
浮き指の施術
施術メニューは整体(全身矯正)詳しくはこちら
足部のアライメント(骨の配列)だけではなく根本原因である全身のバランス、重心の位置、歩き方、立ち方、筋力にもアプローチしていきます。
※当院では中度から軽度へと角度を少しでも改善する目的と足部への負担を軽減し痛みの緩和と悪化予防(進行を抑える)になります。重度の方で骨が変形しているのを真っ直ぐに改善することは手術でしかできません。痛みの緩和と悪化予防をご希望の方はご相談ください。
歩き方
歩くときに足裏全体を使って歩くことが必要です。かかとから着地し、次に足裏全体、最後に足の指先へ体重がぬけるように歩くことで、足裏全体の筋肉をバランス良く使かわれるようになります。はじめのうちは歩くときに足の指が地面についていることを確認しながら歩くことを心がけましょう。それにより、足の指が自然に使えるようになってくると足裏の筋肉が鍛えられ、浮指改善につながります。
正しい姿勢
姿勢も浮き指の改善において重要です。正しい姿勢ができていないと重心の位置がずれます。すると、足部に偏った体重がかかり浮き指の原因になります。特にかかと重心になると指が浮きやすくなります。姿勢が良くなると全身のバランスが整い、足全体にバランスよく体重がかかります。また、正しい姿勢を保つと、浮き指だけではなくそれ以外の負担も軽減されます。
トレーニング
足指を鍛えるトレーニングも浮き指の改善に効果があります。家で手軽にできるのはタオルギャザーという足指でタオルをつかむトレーニングです。床に置いたタオルを足の指でつかんで引き寄せることで、足指の筋力を向上できます。このトレーニングを毎日行うと効果的です。
立った状態で、つま先立ちになり3秒キープしてゆっくり下ろす。このトレーニングを繰り返すことで、足の指に刺激が入り、足裏やふくらはぎも鍛えることができます。このトレーニングはバランス感覚も身につけることができます。