反り腰とは?
腰が通常よりも反る状態のことです。骨盤が前傾(前に傾きすぎてしまう)するとその上にある腰の骨が通常よりも反った状態になります。腰が反ると、自然と下っ腹の筋肉がゆるみ、背骨のS字カーブがきつくなります。反り腰は胸を張り良い姿勢をしているような見た目となりますが、良い姿勢ではありません。そして、骨盤は上半身を支える役割もあるため、長期間反り腰の状態でいると内臓の位置も下にズレてしまいます。

S字カーブとは?
良い姿勢が維持できている人は横から見ると、背骨が緩やかなS字カーブになっています。このS字カーブ頭の重さと歩いた時の衝撃を吸収する働きがあります。反り腰になると背骨のS字カーブがきつくなり、衝撃の吸収がうまくいかなくなります。そのため、お腹が出っ張りお尻が突き出るだけではなく、負担がかかりやすくなり身体のあちこちに不調につながる可能性が高くなります。
反り腰になると?
反り腰になると腰に疲労が蓄積しやすくなり、バランスが崩れ肩こり、腰痛、むくみ、ぽっこりお腹につながりやすくなります。
1・肩こり
腰が反るとお腹の筋肉は使われなくなり背中の筋肉ばかり使うようになります。バランスを取ろうと首も前に出す姿勢になり肩や首などこりやすくなってきます。
2・腰痛
腰が反ると、S字カーブがきつくなるため、腰の筋肉だけではなく背骨にも負担がかかります。放置するとヘルニアなどにつながることもあるため、早めの改善が必要です。
3・むくみ
腰が反ると骨盤が歪み、下半身の血行も悪くなりむくみに繋がります。
4・ぽっこりお腹
腰が反るとお腹が出っ張り、お尻が突き出るようになります。見た目にも影響が出てきます。この姿勢でいるとお腹の筋力が使われないためお腹がたるみぽっこりお腹につながってきます。
反り腰の原因
1 ・座り方
良い姿勢をしようと座っているとき胸を張りすぎて反り腰になったり、楽だからと浅く座って背もたれにもたれていると骨盤も歪みお腹の筋力が落ち背筋ばかり使うという筋力のアンバランスが起こります。
2・かかと重心の立ち方、歩き方
重心がかかとにいきバランスをとろうとすると、腰を反る姿勢になります。
3・ヒールなどかかとの高い靴
かかとの高い靴を履くと、つま先立ち状態になるため重心が前に移動します。するとバランスをとろうと自然と腰が反った状態になります。日常的にヒールを履く人は履いていなくても腰が反る癖がついてしまいます。
4・筋力低下
良い姿勢をするには、支える筋力が必要です。支える筋力が低下すると悪い姿勢をとる癖がついてしまい、反り腰の原因になります。
5・妊娠、出産
お腹が大きくなってくると、どうしても腰は反ってきます。お腹の筋力が低下し産後も腰を反る状態が続きます。
6・体重増加
急激な体重増加によっても反り腰になります。体重が増えると一番お肉が付きやすいのはお腹ですお腹が重くなると重心が前にズレて身体が前に倒れないように腰を反らせた姿勢になってしまいます。
反り腰チェック
- 仰向けに寝たとき腰の隙間が大きいと反り腰の可能性が高い。通常は手のひらが入るぐらいです。
- まっすぐ立って壁にもたれてよりかかり、腰と壁の隙間が大きいと反り腰の可能性が高い。
- 仰向けで寝ていると腰が痛くなる人は反り腰の可能性が高い。
反り腰を改善させるには?
反り腰は自然に治るものではありません。反り腰の原因である、筋力低下、体重増加、ヒールの高い靴、の原因がある方はまずこの原因を改善しないといけません。反り腰の癖が付いてしまうと良い姿勢をしたくてもできなくなるため、姿勢の改善も大切です。姿勢の改善と原因の改善が必要です。
反り腰の施術
施術メニューは猫背骨盤矯正(姿勢矯正)です。
猫背矯正で頭の位置の調整、骨盤矯正で骨盤の前傾の調整、身体のバランスを整え重心の位置の調整を行っていきます。