接骨院を利用するメリット
悪い姿勢をしないように意識していても、正しい姿勢ができているか分からない、意識していても気づいたら悪い姿勢になってしまう。と悩む方も少なくはありません。そのような人は、接骨院を利用するのがおすすめです。
当院では、姿勢を分析してから検査をして見た目でわかりにくい歪みを確認していきます。骨盤の傾きや左右差なども、毎回の検査で明らかになるため、状態に合わせた的確なアプローチが可能です。
またストレッチや体幹トレーニングもアドバイスしています。施術はあくまでも補助的な役割であり、日常の過ごし方が姿勢改善には一番大切だということを理解してもらい、施術を受けなくても姿勢を維持できるようになることを目的としています。姿勢改善は時間がかかりますが、接骨院を利用することで、効率的に効果を出しやすくなります。
姿勢改善は何から?
姿勢を改善していくには姿勢矯正を受けるだけでは良くなっていきません。施術以外の時間どう過ごすのか、どう意識するのかが一番大切です。
姿勢を良くしたいけど、どうすればいいかわからない人は多いのではないでしょうか。姿勢改善には、まずは自分を知ることが大切です。ストレートネック、巻き肩、猫背、反り腰、肩の高さの違いなどがりますが、自分のどこを治さないといけないのか、なんでそうなってしまったのか、を把握しなければ、正しい対応はできません。
多くの人は、無意識のうちに脚を組んで座ったり、片足重心で立ったり、下を向いてスマホを見たりなどのなどの癖があります。これらの日常の癖も把握しないといけません。
真っすぐな状態とは
耳・肩・骨盤・くるぶしが真っすぐになっている状態が理想の姿勢です。鏡の前に立ち確認してみてください。真っすぐ立ったつもりでも、実際には耳が前に出ていたり、肩が前に出ていたり、左右どちらかに傾いていたり、腰が反っていたりすることがあります。正しい姿勢をしているつもりでもできていない人もいるでしょう。
良い姿勢を体感するとわかりやすいと思います。やり方は壁に背中を向けて立ち、頭、肩、お尻、ふくらはぎ、かかとの5点を壁につけて立ってみましょう。ストレートネックや、巻き肩になっている人は、頭や肩が普段よりも後ろになっていて違和感を感じると思います。でもそれが正しい姿勢です。意識してつけようとしてもつかない人やつけるとつらい人は矯正が必要になります。
真っすぐできない状態
頭がつかない
ストレートネックの状態で頭が前に出る癖がついてるとつかないことがあります。スマホを下を向いてみていたりすると頭がつきにくくなります。首肩こりがある人は多いです。
肩がつかない
肩がつかない人は巻き肩になっている人が多く、肩甲骨が外側に離れてしまっています。特に女性はこの巻き肩が圧倒的に多く見られ、仕事で長時間のデスクワークやなどでなりやすい傾向にあります。
他にも巻き肩になることで肩周りの動きが悪くなり、二の腕をあまり使えなくなりたるみやすくなります。肩甲骨は中央に寄っていると胸が張れて良い姿勢になりますが寄せすぎはよくありません。
お尻がつかない
お尻は意識すればつきますが、意識しないとお尻がつかない人は重心の位置のずれや骨盤の歪みがあることがあります。骨盤の歪みには骨盤の前傾と後傾があります。前傾の人はポッコリお腹になりやすく、反り腰になり、重心も前にずれやすく太ももの前にばかり筋肉がつきやすくなります。後傾の人は背中が丸くなりお尻が垂れ気味になり顎も前に出て、老けているように見られます。
壁を使わずに正しい姿勢
壁を使うとできるけど、自力で正しい姿勢を取るのに大切なポイントがあります。
体重の乗せ方
立った時に地面についているのは足裏だけです。かかと、母指球、小指球の3点に均等に体重を乗せるとバランスが良くなります。足裏のどこか一箇所に偏って重心がかかっていると、体は無意識にそのバランスを取ろうとして姿勢が崩れやすくなります。例えば、前方に重心がかかると腰が反りやすくなり、後方にかかりすぎると猫背の原因になることがあります。
足裏のどこに体重がかかっているかを意識しないといけません。つま先重心やかかと重心は姿勢が乱れます。3点に均等に体重をかけ重心はくるぶしです。ここを意識するとすねの骨が垂直に立ち正しい重心の位置になります。すね骨が垂直になっていると身体に最も負担がかかりにくい姿勢になります。
へその下
立っているときに重心が前にずれてしまったり、反り腰になってしまうのは腹圧が抜けている可能性があります。尾へのの下をへこませるイメージで立つと重心も安定し腰も反りにくくなります。
猫背にならない意識
猫背の人は顎が前に出て、肩が前に出て胸が縮こまり、背中が丸い状態です。意識することはその逆です。顎を引き、軽く胸を張り、背中を伸ばすことを意識しないといけません。自力で行うと始めはつらいかもしれませんが、姿勢矯正を続けながら意識していくと楽にできるようになってきます。
理想の座り姿勢とは?
骨盤を立てる
椅子に座る姿勢で大切なのは骨盤を立てることです。この状態は背骨が自然なs字カーブを描き、身体に一番負担がかからない状態です。骨盤が後ろに傾くと猫背になり、前に傾きすぎると反り腰になります。
人間の身体は、骨盤が土台になりその上に柱となる背骨が積み木のように積み重なってできています。この土台が傾むくと、柱や屋根も傾き姿勢が乱れてしまいます。
骨盤を立てる姿勢というのは坐骨で座る姿勢です。仙骨座りという浅く椅子に座り背もたれにもたれる姿勢は腰に負担がかかります。坐骨で立つイメージです。
しっかりと骨盤を立たせ、坐骨が座面から90度の角度になるように意識します。意識しすぎて腰が反ってしまうのはよくありません。
膝は骨盤と同じく床と90度の角度になるよう意識することが大切です。骨盤と膝をこの角度に保つには、お腹のインナーマッスル腹横筋、腸腰筋が必要です。
首は骨盤の延長線上にあるイメージで、首もなるべく真っ直ぐを意識すること。画面を見るときには首を前に出すと首肩こりの原因になりますので、目線だけ少し下ろして見ると負担が少ないです。
床に座る姿勢
在宅で仕事をされている方の中では、椅子に座って作業されている方の他に、床に座って作業されている方も多いと思います。家でいるときに床で座ることが多い方もいます。
しかし、床に座る座り方として、正座、あぐら、横座り、あひる座り、長座など、種類が多く、肩こり、腰痛、足しびれなどを起こしやすい座り方も多いです。
基本的にはデスクワークをする時には椅子に正しく座るのが一番良いです。しかし、床に座る場合はどの座り方が一番良いのでしょうか?
床での座り方対策
正座
左右対称に体重がかかり、骨盤が立ちやすく、背中が丸くなりにくく、よい姿勢をキープしやすく腰への負担も少ない座り方です。。しかし、足がしびれてきたり、股関節、膝、足首などが、悪い方はできなかったりもします。正座補助椅子を使って違和感なく座れれば活用するのもいいです。
あぐら
骨盤が後ろに倒れやすく、猫背になりやすい座り方です。逆にあぐらで姿勢を整えようとするとすぐに疲れて結局悪くなってしまいます。お尻にクッションを入れて骨盤が後傾しないようにすると背中を真っ直ぐにしやすいです。
長座
足の関節に負担もなく体重も左右対称にかかり、背中が真っ直ぐであればいいですが、長時間になると骨盤が後傾して背中が丸くなります。一番良いのは座椅子を活用して深く座り背もたれを倒さずに直角にして、骨盤を立てて座ると負担がかかりにくいです。
横座り、あひる座り
女性が多いと思いますが、横座りは体重が偏ってかかるので、、骨盤のねじれや歪みが生じやすく、あひる座りはo脚になる座り方です。この座り方はしないようにしましょう。
床に座る事が多い方は正座、長座が良い座り方ではありますが、長時間はできないので、正座補助椅子や座椅子を活用すると床でも負担がかかりにくい姿勢を取る事ができます。
寝る姿勢の影響
仰向け、横向き、うつ伏せなどがありますが寝るときの姿勢は睡眠の質に深く関係しています。眠ったはずなのに疲れが取れない、すっきりしない、またよく眠れないという人は、寝るときの姿勢が影響しているかもしれません。どのような姿勢で寝るのがいいのでしょうか?
理想は仰向け
基本的に立っているときと同じ姿勢で横になるのが、体にとって一番負担が少ない状態になります。人間の背骨はゆるやかなS字カーブを描いています。立っている時背骨が自然なS字カーブを描いていれば、負荷を分散することができます。そのため背骨が自然なS字カーブを描いた状態で横になると、体圧が均等に分散され、体への負荷が少なくなります。
しかし、寝てから朝起きるまで仰向けというのも良くありません。立っている時、座っている時もそうですがたとえ良い姿勢であっても何時間も同じ姿勢でいると体が硬くなり痛みが出てくるものです。寝ている間も寝方を変えないといけません。仰向けで寝ると寝返りを打ちやすいというメリットもあります。
寝返りは一晩に20回くらいするのが理想で多すぎても少なすぎてもいけません。少ないと同じ場所に圧力がかかります。多すぎると眠りが浅くなってしまいます。立っている時の姿勢が悪く自然なS字カーブを描いていない人は寝返りも打ちにくく、眠りも浅くなり姿勢矯正が必要かもしれません。
仰向けだと腰が痛くなったり。いびきをかいたりでよく眠れない人もいます。その場合は横向きでもいいですが背骨がまっすぐになるようにし、寝返りを打って同じ方ばかり向いて寝ないようにしましょう。睡眠は一日の疲労を回復しないといけません。朝起きると体が痛い。よく眠れないという方はご相談ください。
正しい歩き方も姿勢から
歩き方がおかしいと言われたり、歩くと体のどこかが痛むという事はございませんか? 間違った歩き方を続けていると、体にさまざまな不調を起こしてしまいます。
以下に当てはまる方は正しい歩き方ができていないかもしれません。
- 首が前に出ている(ストレートネック)
- 肩が前に出る(巻き肩)
- 背中が丸い(猫背)
- 肩の高さが違う(骨盤の歪み)
- 重心の位置がずれている
- 腰をそっている(反り腰)
- かかとから地面についていない
- 足音がペタペタ
当てはまる方は正しい立ち姿勢から改善しないといけません。正しい立ち方で正しい歩き方をすると体への負担が軽くなります。間違った歩き方を続けると、身体の一部に負担がかかり、一部に痛みが出ると、更に歩き方が悪くなりあらゆる所に不調が出てきます。
- 腰、股関節、膝の痛み
- 下半身太り
- O脚
- 外反母趾など足部の痛み
足に体重をかける順番は
- かかと
- 小趾球
- 母趾球
- 母趾
この順番で体重がかかっていない人は、外反母趾などの原因になります。歩くと痛みが出る方は立ち姿勢、歩き方が悪いかもしれません。
姿勢から筋トレ
姿勢を維持する為には筋トレが必要な人もいます。しかし、姿勢が悪いまま筋トレをすると、筋肉も間違ったつき方になる場合があります。猫背のままトレーニングをすると更に体が丸くなったり、腰を痛めてしまったということがあります。
トレーニングで一番大切なのはフォームです。がむしゃらにトレーニングを続けても効果が出ないばかりか、悪化する可能性があります。正しい姿勢でトレーニングすればバランスよく負荷がかかり悪化することもないはずですが、悪い姿勢のままだとケガにつながります。
姿勢が悪い人は何もしていない時でもバランスが崩れているのに、負荷をかけて動くトレーニングをバランスよくできるわけがありません。日頃の姿勢は悪いけど筋トレの時だけは姿勢がいいということはまずないかと思います。
悪化する原因は、正しい姿勢と身体の使い方ができていないことにありますので、姿勢を治してからトレーニングを始めた方がいいです。効果が感じられない、痛みが出たという人は姿勢矯正が必要な状態だと思います。
まとめ
姿勢が悪いと歩き方、トレーニングにも影響が出ます。姿勢の悪さは長年の日常生活の積み重ねから来ています。生活習慣を変えるには時間もかかりますし、姿勢を変えるには意識が必要です。姿勢矯正でできる事は身体についた悪い癖を矯正し正しい姿勢が取りやすいようにしていくことだけです。正しい意識で1日で一番長くとっている姿勢から改善していくことが大切です。