交通事故の慰謝料とは?
ケガをしたことによって受けた精神的苦痛に対して支払われるものです。車は壊れても修理すれば治るという考えなので車が全損でも全くケガがなければ慰謝料は支払われません。事故によってケガをして医師の診断を受ければ慰謝料は支払われます。ケガをしていても、医師の診断を受けなければ慰謝料は支払われません。車が壊れたことによる精神的苦痛ではありません。
慰謝料の3つの基準
自賠責保険基準とは
自動車損害賠償責任保険という強制保険の基準です。通院・入院の実日数と通院期間によって計算されます。自賠責保険の上限額は120万円まで慰謝料などが支払われます。それ以上になると任意保険会社から支払われます。
ご自身で保険会社が直接交渉すると自賠責保険基準で慰謝料が計算されることが多いでしょう。自賠責保険基準は、通院日数が同じならばケガの重症度に関係なく受け取る金額は同じです。
任意保険基準とは
任意保険会社が独自に定めている計算方法で、自賠責保険基準と同等くらいになるといわれています。
裁判所基準とは
弁護士に依頼して裁判になったときに適用される慰謝料算定基準です。自賠責基準や任意保険基準よりも高額になることが多いといわれています。裁判にならなかったとしても弁護士に依頼すると裁判所基準になります。
自賠責基準の計算方法とは?
治療期間とは、ケガをしてから完治までの期間で
治療期間と実通院日数×2×4300円のどちらか少ない方が慰謝料になります。
例えばむちうちで3か月通院した場合は約90日とすると治療期間90日×4300円=387000円
3か月の間に40日通院した場合40×2×4300円=344000円
少ない方の344000円が慰謝料になります。
ケガがひどくても通院していなかったら低くなり通院日数によって慰謝料は変わります。
弁護士に依頼するメリット

保険会社との交渉をしなくてもいい
保険会社は、交通事故の示談交渉が仕事ですが、被害者はほとんどの方が初心者です。やり取り示談交渉など任せることで精神的ストレスの緩和になります。
裁判所基準
裁判所基準の慰謝料の算定基準で示談交渉をしてもらえます。
後遺障害の認定を受けやすい
検査で異常がないケガでの後遺障害も認められやすくなる。
デメリット
弁護士費用がかかることがデメリットではありますが弁護士特約を使えば弁護士費用が補償されます。
弁護士特約とは?
車の任意保険についているオプションの事です。交通事故の被害に遭った時に弁護士費用が補償されます。最大300万円まで補償されるので弁護士費用を気にすることなく治療に専念できます。
弁護士特約が付いていなくても

当院が顧問契約を結んでいるベリーベスト法律事務所さんは初回相談料・着手金は0円です。報酬金についても相手から支払われた賠償金から差し引かれますのでご自身で弁護士費用を支払うこともありません。