Blog記事一覧 > 仙腸関節炎 - 豊田まえやま接骨院の記事一覧
こんにちは、松下です!
今回紹介させて頂くのは、「妊娠・出産による骨盤の変化」です。
妊娠すると、女性ホルモンの影響によって骨盤が開き始めてきます。骨盤を開ける働きに関係するのが「リラキシン」という女性ホルモンになります。このホルモンの影響を特に受けやすい場所が、「恥骨」部分になります。
出産後の骨盤をそのまま放置していると、数年後、数十年後から不調が出てくることがあります。特に多い不調を3つほどご紹介させて頂きます。
1、尿漏れ・頻尿など排尿調節
骨盤が開いてくるのと同時に、骨盤底筋群という排尿の調整、骨盤内の臓器を支える、骨盤を引き締める働きをする筋肉が同時に伸ばされてしまうため、筋力が徐々に低下してきます。骨盤底筋群の筋力が低下すると、「我慢する」ということができなくなってくるため、くしゃみやジャンプして着地した時に尿漏れを引き起こす原因に繋がってきます。
2、下半身太り
下半身太りの原因は、足の筋力低下だけでなく老廃物の蓄積も関係してきます。老廃物は、ソケイ部のリンパを介して流れていきますが、骨盤が開いたままの状態だとソケイ部が圧迫されているため、リンパの流れが悪くなってしまいます。老廃物が上手に流れていないと、脂肪組織と老廃物が合わさってセルライトができやすくなります。ダイエットしているのにあまり変化が見られないのは、リンパの流れが関係していることもあります。
3、仙腸関節炎など強い痛みを繰り返しやすくなる
骨盤の開きは恥骨だけでなく、坐骨、腸骨も開いてきます。仙腸関節(仙骨と腸骨が合わさった関節)は上半身と下半身を支えている関節になりますので、骨盤が開いた状態でクセついてしまうと、ふとした動き(顔を洗おうと前屈みになったなど)だけで関節部分を痛めてしまうリスクが高まります。関節部分の痛みは、寝返りやしゃがむ動作、立ち上がる時に強い痛みを感じますので、日常生活にかなりの悪影響を及ぼします。
仙腸関節とは?
骨盤は、中心に仙骨その左右に腸骨(寛骨)が挟んで形成されています。仙骨と腸骨のつなぎ目に当たる部分のことを言います。
仙腸関節障害とは?
仙腸関節は上半身と下半身のつなぎ目として衝撃を吸収するため固い靭帯で覆われています。関節が微妙に動くことにより衝撃を吸収する役割をしています。仙腸関節の靭帯が緩んでしまったて動きすぎたり、逆に固まってしまって動かなくなったりすることを言います。
仙腸関節炎とは?
過剰な負担によって仙腸関節が炎症を起こして痛みを引き起こすことを言います。
原因とは?
1,外傷による損傷
ぶつけたりなど突然の衝撃により仙腸関節にダメージが加わって仙腸関節炎になります。
2,骨盤に左右非対称の力が加わる
いつも鞄を同じ方に持つ、足を組んで座る癖があるなどの左右非対称な癖がある方は骨盤の片側に不均一な負担がかかり仙腸関節に痛みが生じます。
3,妊娠出産
女性は、出産の時リラキシンの影響で仙腸関節の周りにある靭帯が緩み産道を拡げます。出産後も靭帯が緩んだままでの育児、体重増加などで、仙腸関節炎を引き起こすことがあります。
4,仙腸関節に繰り返し負担のかかる運動や仕事
コンタクトスポーツや重いものを持ち上げる仕事など
5,変形性関節症
軟骨がすり減ることが原因
など
症状とは?
仙腸関節部分の痛み。長く座っていられなかったり、動き出しや寝返りで痛みが出ることが多いです。ぎっくり腰の原因の一つともいわれています