腰椎すべり症とは?
腰椎すべり症とは?
腰の骨は、バランス良く積み木のように積みかさなって背骨を形成しています。
腰椎すべり症は、何らかの原因によってこの積み木のバランスが崩れ、上下の椎骨がずれてしまっている状態をいいます。
腰椎すべり症は大きく分けて、2つに分類することができます。
腰椎分離すべり症とは?
成長期の骨がまだやわらかい時期に、激しいスポーツ活動や繰り返しの動作を行うことで、腰椎に負担がかかり、疲労骨折を起こしてしまうことを腰椎分離症といいます。この状態を放置することによって、不安定になっている腰椎のバランスが崩れ、すべり症になってしまうことを腰椎分離すべり症といいます。
腰椎変性すべり症とは?
長年の腰椎にかかる負担や加齢などによって徐々に腰椎を支えている椎間板や靭帯が変性を起こしていきます。腰椎の安定性が失われることによって、積み木のバランスが崩れてしまうものを腰椎変性すべり症といいます。骨などが弱くなりやすい高齢の女性に多く見られます。
すべり症になるとどうなる?
積み木上に重なった背骨の中には、脊柱管と呼ばれる脊髄を保護するトンネルがあります。椎骨のバランスが崩れると、トンネル内が狭くなってしまうことで、坐骨神経痛が現れることがあります。
当院では?
椎骨のバランスが崩れるのは長年の腰椎に負担がかかる姿勢、身体のバランス、が影響します。また筋力が低下することによる負担もあります。負担のかからない姿勢、身体のバランス、筋力で支えるということが大切になります。